歯の豆知識

歯磨きはむし歯予防にならない!?

こんにちは、おきとう歯科クリニックの杉浦です。

ようやく朝・夜が涼しくなってきて、秋がやってきたな…と思ったら、また夏に戻ったような暑い日が続いていますね。もうしばらく、熱中症に注意して過ごした方がよさそうです。

さて、突然ですが、最近は『予防歯科』が非常に注目されていますよね。そこで、今日は、むし歯予防と歯磨きの関係についてお話をしようかと思います。

そんな話、いまさら聞かなくても、歯磨きが1番のむし歯予防でしょう…と多くの方が思われたかもしれません。しかし実は、単に歯ブラシでこするだけの歯磨きには、むし歯予防の効果はありません。

その理由は、『歯ブラシの毛先は太く、むし歯になりやすい歯の細かい部分に届かないから』です。

歯の細かい部分とは、裂溝(上下の奥歯が噛みあう溝の部分)や、歯と歯の間の部分です。

一般的に歯ブラシの毛先の太さが0.2ミリであるのに対して、裂溝の幅は20ミクロン(0.02ミリ)です。つまり、裂溝の幅は歯ブラシの毛先の太さの10分の1です。歯ブラシが裂溝に届かないのも当たり前ですね。

また、歯と歯の間も狭く、歯ブラシの毛先で磨くのは困難です。

それでは、むし歯予防のためには何をしたらよいのでしょうか。

もっとも効果的な方法が、フッ素を塗ることです。

フッ素を塗ることで、歯の質が強くなり、むし歯になりにくくなります。
歯の表面のエナメル質は、主にハイドロキシアパタイトという結晶で構成されており、むし歯菌に対して弱い性質があります。しかし、フッ素を塗ることで、フルオロアパタイトという結晶に変化し、むし歯菌に対して強くなるのです。

さらに、フッ素には、少し溶けてしまった初期むし歯を元に戻す効果や、むし歯菌の活動自体を抑制する効果もあります。

そこで、フッ素を塗る具体的な方法についてです。
市販でも売っている、高濃度のフッ素入りの歯磨き粉を使用するのをおすすめします。歯磨き粉のパッケージに、『高濃度フッ素』とか『1450ppm』と記載されている歯磨き粉のことです。『ppm』とはフッ素濃度の単位です。市販で扱われている歯磨き粉の中で、もっとも高いフッ素濃度が『1450ppm』です。

むし歯にならないために、ぜひ、フッ素が多く含まれた歯磨き粉を使用して歯磨きを行ってみてくださいね。

ただし、むし歯を完全に予防できるわけではありません。

仕事が忙しかったり、食生活が不規則になったりして、むし歯になってしまうこともあります。

歯が痛いなど、むし歯かもしれないと思ったときには、気軽におきとう歯科クリニックにご相談、ご予約くださいませ。

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