トリートメントコーディネーター 今岡の技工所見学
みなさんこんにちは!トリートメントコーディネーターの今岡です!
今回は、いつも自費治療の補綴物(歯の土台、かぶせなど)を作って頂いている、デンタルアートピースさんの工房にお邪魔しました!
デンタルアートピースさん名前の由来は?

患者さんそれぞれ、その人に合った歯の色・形がある。その人にしか合わない色・形を、パズルのピースを当てはめるようにぴったり作っていく。
そういう意味で付けられたそうです。
なんだか、おしゃれで素敵ですね!!
さらに、身体全体で考えてみても、お口の中もパズルのピースの一つ。お口の中を健康に保つことによって、身体全体の健康を保つことにも繋がっていく。
そういったことも意識されているそうです。
なぜ歯科技工士になろうと思ったのか?歯科技工士という職業を知ったきっかけは?

仕事をするうえで大切にしていること、座右の銘は?
座右の銘というのは、あまり意識していませんが、自分が作るもので、患者さんが笑顔になってくれるように、ということを意識して、お仕事をされているそうです。
オールセラミックスの良さとは?
金属を使っていないので、金属アレルギーの方にも使ってもらえる。
天然歯に近い透過性を再現できるので、本物の歯のように見た目がキレイに仕上がる。
セラミックスの素材の特徴(どんな素材なんですか?)
ガラス質の素材。わかりやすく言うと、陶器でできたお茶碗のような素材。
金属とセラミックスでは、どちらで治療するのが良いですか?
どちらにもメリット、デメリットがあるので、患者さん一人一人に合ったものを選ぶのが重要。見た目を気にされる方なら、金属よりセラミックスが良いと思います。
セラミックスは金属を使っていないので、金属アレルギーの方には安心しておすすめができます。
セラミックスで作る歯は、自分の歯の色に合わせられるんですか?
セラミックスの粉を使って作っていき、何種類もの粉の色があるので、足したり、引いたりができるので、その人に合った細かい色の表現や質感の再現ができます。
補綴物ができ上がるまで・・・
1. 歯科医院から模型が届く
2. 細かい作業ができるような模型を作っていく
- 一本一本の歯が取れるようにする。
- 歯肉の部分が邪魔になるので、歯肉を削り、マージンラインを出す。
- かみ合わせを見るのに、咬合器にセットする。
3. ワックスを使って、2の模型の上に作りたい歯の形を作る
4. 鋳造する
ここで失敗すると、半日以上かけて作ってきたものが、また一からやり直しになる!!
5. でき上がった金属を研磨し、陶材を盛るスペースを削って作る。(メタルボンドの場合)

6. 5の上に陶材を盛っていく

- ガラスの板の上で陶器のパウダーと専用の液を混ぜあわせてペースト状にし、筆で盛る。
- 炉で焼いていく。(焼きあがるまでどんな色になるのか分からない)
7. 6の工程を何度も繰り返し、形を作っていく。(少し大きめに作っておく)
メタルボンドを作るのに、一本の歯で大体5~7回焼くそうです!!!
8. 大きめに作っておいた7を研磨して、形を整えていく。
という感じで、一つのかぶせ物を作るのにも、何段階もの工程があり、手間ひまかけて、丁寧に作ってくださっています!!
ピースさんのこだわり

- 補綴物は患者さんの口の中に入るものなので、工房の中はいつも掃除が行き届いていて、清潔に保たれています。
- 出来上がったものはキレイに殺菌して、一つ一つクッションの入ったケースに入れて、届けてくださいます。
- 技工物は、患者さんがみてもキレイに感じるように、名前を直接マジックで記入するのではなく、名前シールを作って、それを貼ってくださってます!!
技工物を作る時だけでなく、いろいろなところに心配りをしてくださってますので、私達も安心して作っていただけます!!