こんにちは、福山市神辺町にあります
おきとう歯科クリニック 大塚です。
鏡を見ると、唇に小さな水ぶくれができている。また口唇ヘルペスか…と、思う人は少なくないと思います。
口唇ヘルペスは疲れやストレスをためやすい働き盛りの世代にとっては身近な病気です。
痛みを伴ったり、見た目的にも目立ったりするため、案外、やっかいな面もあります。できるだけ早く治したいが、どうしたらいいのでしょうか。

唇やその周囲に、痛みを伴う小さな水ぶくれが複数できる「口唇ヘルペス」は単純ヘルペスウイルスの感染によって起こる症状です。
単純ヘルペスウイルスには、口唇ヘルペスを引き起こすⅠ型と、性器ヘルペスを引き起こすⅡ型の2種類があります。
Ⅰ型は、接触感染や飛沫感染のほか、ウイルスに汚染されたタオルや食器などから感染します。
とくにアトピー性皮膚炎や乾燥などで、皮膚のバリア機能が低下している場合には、感染しやすくなります。
大人で初めてⅠ型に感染・発症すると、高熱が出る
Ⅰ型に初めて感染したときは、一般的な口唇ヘルペスの症状とは異なり、発熱したり、口内炎ができたりします。
幼少期にⅠ型に初めて感染した場合は、これらの症状が出にくいため感染に気づかないことが多いです。
一方で幼少期に感染せず、大人になって初めてⅠ型に感染して発症する場合もあります。大人で初めて感染すると、多くの人は高熱が出て、症状はとても重く、40度近い高熱が出たり、口の中全体に水ぶくれができます。
治るまでほとんど食事ができない状態になったりすることも珍しくありません。
幼少期と大人では初感染したときの症状は異なりますが、いずれの場合も、一度感染すると単純ヘルペスウイルスは体外に排出されず、神経に潜伏し続けます。
Ⅰ型は頭から顔面を走る三叉神経節に潜伏しやすく、ストレス、多忙、寝不足、風邪など、免疫機能が低下したタイミングでウイルスが再び活動し、口唇ヘルペスを発症します。これは「回帰発症」と呼ばれ、一度回帰発症すると、繰り返し発症する場合が多いです。
治療は抗ウイルス薬を使用します。
塗り薬(軟膏)と飲み薬があり、回帰発症で軽症の場合は塗り薬、初感染の場合や回帰発症で症状の範囲が広い中等症以上の場合は飲み薬を使用するのが基本です。治療すれば1週間から10日程度で治ります。

口唇ヘルペスは前駆症状といって、水ぶくれが出現する3~5日前にくちびるにチクチク、ピリピリ、ムズムズといった違和感が出ることがあります。
繰り返し発症する人は、前駆症状に気づいた時点で治療を開始すると、水ぶくれができるのを防ぐことができます。
水ぶくれの中には多くのウイルスがいて、感染力が強いので発症したら周囲の人に感染させない配慮も必要です。
患部はなるべく触らないようにして、触った場合は手をしっかり洗い、タオルや食器は共用しないこと。感染させた相手が万が一、大人で初感染の場合、大変なことになります。水ぶくれがかさぶたになるまでは、気をつけるようにしましょう!






