シュミテクトで知覚過敏を防ぐ方法と研磨剤の影響
こんにちは。福山市神辺町にありますおきとう歯科クリニック院長の沖藤泰隆です。
今回は「シュミテクトで知覚過敏を防ぐ方法」と「研磨剤の影響」について解説します。
知覚過敏に悩まされている方にとって、歯磨き粉選びはとても重要です。中でもシュミテクトは知覚過敏に特化した製品として知られていますが、実際のところ「どの成分が効いているの?」「研磨剤は歯を削らないの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、シュミテクトのメカニズムから製品ごとの違い、さらには長期使用に伴うメリット・デメリットまで、詳しくお伝えします。

シュミテクトの知覚過敏ケアメカニズム
硝酸カリウムによる神経の鎮静効果
シュミテクトに配合されている「硝酸カリウム(KNO₃)」は、知覚過敏症状の緩和に欠かせない成分です。
エナメル質が薄くなり象牙質が露出すると、象牙細管を通じて刺激が歯の神経に届きます。硝酸カリウムは歯磨きによって象牙質に浸透し、カリウムイオンが歯髄神経のまわりにバリアを形成。これにより「しみる痛み」の原因である神経の興奮を抑えます。
✅ メリット
- 冷たいもの・熱いものの刺激を抑えられる
- 継続使用で症状が約81%改善【2週間で44%改善の報告もあり】
✅ デメリット
- 効果の実感までに数週間の継続が必要
- 即効性は比較的穏やか
プラチナプロテクトEXの「ダブルブロック処方」
「硝酸カリウム」に加え、「乳酸アルミニウム」を配合したのが最新の「シュミテクト プラチナプロテクトEX」です。
乳酸アルミニウムは象牙細管の開口部で結晶化し、物理的に刺激の侵入路をブロックします。
内側と外側、ダブルのアプローチで知覚過敏の抑制力が飛躍的に向上しています。
✅ メリット
- 内側(神経)+外側(象牙細管)の二重ブロック
- 比較的即効性が高く、持続力にも優れる
✅ デメリット
- 他製品より価格が高め
- 金属アレルギーが心配な場合は事前の確認を
研磨剤の影響とその安全性
シュミテクトの研磨剤は「やさしい仕様」
知覚過敏のある方は、「歯磨き粉の研磨剤でさらに歯が削れるのでは?」と不安になることもあるでしょう。
シュミテクトでは、以下の工夫をしています。
シリカ(ケイ酸系)の粒子形状
- 「球状シリカ粒子」や「ツインシリカ」を採用
- プレミアムクレンジング処方で歯面を転がりながら優しく汚れを除去
- 「やさしくホワイトニングEX」には、微粒子アルミナも配合され、効率よくステインを除去しつつエナメル質を守ります
研磨剤フリー製品
- 「トゥルーホワイト」は研磨剤ゼロ
- STP(ポリリン酸ナトリウム)でステインを化学的に浮かせ、物理的な摩耗を防止
✅ メリット
- 研磨剤の粒子設計で、エナメル質や象牙質を傷つけにくい
- 研磨剤無配合製品も選べるため、症状が強い方も安心
✅ デメリット
- 研磨剤を控えた分、強い着色汚れの除去には時間がかかる
- ホワイトニング効果は研磨剤配合製品に比べ控えめ
シュミテクト製品ごとの特徴と選び方
総合型から特化型まで、目的別で選ぶのがコツ
以下に代表的な製品とその特徴をまとめます。
| 製品名 | 特徴 | おすすめの方 |
|---|---|---|
| コンプリートワンEX | 知覚過敏ケア+ムシ歯予防・歯周病予防などの総合型 | 初めてシュミテクトを使う方 |
| プラチナプロテクトEX | ダブルブロック処方による最強の知覚過敏ケア | 症状が重い方・即効性を求める方 |
| やさしくホワイトニングEX | 微粒子アルミナとツインシリカでやさしく汚れ除去 | ホワイトニングを重視したい方 |
| トゥルーホワイト | 研磨剤無配合のホワイトニング | 歯がしみやすくエナメル質が薄い方 |
| PROエナメルシリーズ | 酸蝕ケア重視のエナメル保護 | 酸性飲食物の摂取が多い方 |
研磨剤の長期使用リスクは?
適切に使えばリスクは最小限
シュミテクトに含まれる研磨剤のRDA値は低めに設計されており、通常の使用なら歯を削りすぎることはありません。
ただし、以下の点に注意しましょう。
✅ メリット
- 適正な使用でエナメル質を守りつつ清掃効果も得られる
- 酸蝕状態や象牙質露出に配慮された設計で安心
✅ デメリット
- 酸蝕が進行している場合やブラッシング圧が強すぎる場合は摩耗リスクがある
- 強い知覚過敏や酸蝕がある場合は研磨剤無配合製品がおすすめ
まとめ
シュミテクトは、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムを中心とした有効成分によって、知覚過敏症状を内外からしっかりとブロックしてくれる歯磨き粉シリーズです。
研磨剤に対する不安にも配慮されており、低研磨性や研磨剤無配合タイプもラインナップ。
症状の重さやご自身の目的(虫歯予防・歯周病ケア・ホワイトニングなど)に応じて最適な製品を選びましょう。
もしご不安があれば、お気軽に当院までご相談ください。
参考文献
- Addy M. et al. “Dentine hypersensitivity: definition, prevalence, distribution and aetiology” J Clin Periodontol. 2002;29 Suppl 2:36-41.
- Orchardson R., Gillam D.G. “Managing dentin hypersensitivity” J Am Dent Assoc. 2006 Jul;137(7):990-998.
- 日本歯科保存学会「知覚過敏症のガイドライン」2020年版
→ ガイドラインPDFリンク - HAGASHIMIRU.JP シュミテクト製品情報
→ 製品ページ






