歯の豆知識

むせても、むせてなくても要注意!?

こんにちは、おきとう歯科クリニックの杉浦です。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、この年末年始は、コロナ禍で初めて、実に3年ぶりに行動制限がありませんでした。久しぶりに帰省して、家族そろって過ごした方が多いのではないのでしょうか。
年越し蕎麦やおせち、お雑煮など、年末年始・お正月ならではの食事を楽しまれたことと思います。

ただ、その楽しい食事中にむせてしまった方が大勢いらっしゃると思います。

そこで今日は、『むせ』についてのお話をしようかと思います。

まず、『むせる』というのは、食べ物が間違って気管に入った(いわゆる誤嚥)ときに起こる大事な生体の防御反応です。
食べ物を誤嚥してしまうと、息ができなくなったり、肺炎になったりします。それを防ぐために、勢いよく空気を吐き出して食べ物を外に出そうとするのが『むせ』です。

そして、誰かがむせた時には、当然まわりの人が気がついて、心配して声をかけたり背中をさすったりしますよね。

しかし、本当に注意しないといけないのは、
誤嚥したときに『むせることなく』、食べ物がそのまま気管に入っている場合です。これを、『不顕性誤嚥』と言います。
飲み込む力が弱まってきたご高齢の方などにしばしばみられます。

この不顕性誤嚥は、まわりの人も気づきにくい上に、気管に食べ物が入ったままの状態なので、肺炎になる可能性が高いです。

つまり、『むせてないから、大丈夫』ではないんです。

さらに、寝ている間に、むせることなく唾液を誤嚥していることもあります。これも、不顕性誤嚥です。

それでは、周りの人は、何に気をつければ良いのでしょうか。

気付きやすいものとしては、声が湿り気のあるゴロゴロした感じになります(湿性嗄声といいます)。
この場合、不顕性誤嚥を疑ってみた方が良いかもしれません。

では次に、不顕性誤嚥に気付いた時の対応法です。

寝ている間に唾液を誤嚥している場合には、定期的な口腔ケアが有効です。
お口の中が綺麗であれば、誤嚥した唾液と一緒に気管に入る細菌数も減らすことができます。

また、お口のリハビリが有効です。
お口のリハビリとはいっても、リハビリの範囲は首〜肩のあたりまで含まれます。
その理由は、誤嚥せずにきちんと飲み込むには、お口の周りだけでなく、肩〜首のあたりの筋肉も関係しているからです。
具体例としては、首を回したり左右に傾けたり、肩を上げ下げするといった嚥下体操などがあります。

しかし、お口のリハビリも口腔ケアも、なかなか難しいことが多いです。

当院では、往診(訪問診療)を幅広く行っており、口腔ケアはもちろん、お口のリハビリにも力を入れています。

よくむせる方や、ご家族に気になる方がおられましたら、おきとう歯科クリニックに気軽にご相談くださいませ。

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