こんにちは、福山市神辺町にあります
おきとう歯科クリニック 大塚です。
ほとんどの人が経験のある虫歯(う蝕)とその治療。
進行すると歯の根の治療(歯内治療)が必要となります。
今回は、大人の虫歯、特に歯内治療についてご説明させていただきます。
歯が残せるようになった分、虫歯も増えていく
平成28(2016)年の歯科疾患実態調査では、35〜64歳では虫歯の全くない人は0.5〜2パーセントでした。
虫歯の経験のない人がいかに少ないかがわかります。
一方、80歳で20本の歯を残す「8020運動」の達成者は51パーセントと過去最高でした。
ただ、65歳以上では虫歯の数は以前の調査に比べ増加しました。
この結果は、歯の健康の重要性が認知されて予防や治療が浸透した結果ともいえますし、残っている歯の数が増えて虫歯も増えるということでもあります。
高齢になってから健康であった歯が初めて虫歯になるケースもよく見られます。
口の中が酸性に傾いたままで、歯の成分が減るのがきっかけ
虫歯は歯が酸で溶かされた状態です。
口の中は普段は中性ですが、食後には酸性になり、歯の最表面のエナメル質からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出します。その後、唾液が酸を中和して元の中性に戻ります。
その際に唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンがまたエナメル質に戻ります(再石灰化)。
このサイクルがうまくいかず、酸性に傾く時間が長いと歯のエナメル質が薄くなり、やがて虫歯になります。

口の中が酸性に傾く主な原因は細菌感染です。
かつてはミュータンス菌が口腔内の糖質を栄養分とし、酸を産生するとされてきましたが、現在ではより強い作用を持つさまざまな細菌がいることがわかっています。
虫歯には多様な要因が作用します。歯のブラッシングが不足あるいは不適切、甘い物をよく食べる、義歯や歯の矯正器具の装着、糖衣錠(トローチ)や飴を常に含んでいる、ワインやコーラなど酸性の強い飲食物をよく摂る、ある種の薬・加齢・シェーグレン症候群のような病気が引き起こす唾液の分泌の低下などが挙げられます。
大人の虫歯の特徴
●すでに治療した歯の詰め物の境目が虫歯になりやすい
●歯内治療をやり直さなければならないケースもある
●歯肉が下がり、露出した歯の根元に虫歯ができやすくなる
●服用している薬の副作用や持病、加齢で唾液が減るのもリスクになる
定期的な歯科での診察をおすすめします。







