こんにちは、福山市神辺町にあります
おきとう歯科クリニック 大塚です。
本日は『乳歯の生えかわりの時期や抜ける順番は!?』についてお話させていただきます。
乳歯と永久歯の違いは?
乳歯は、永久歯に比べ全体的に小さく、表面のエナメル質や象牙質の厚さも永久歯の半分くらいしかありません。また、硬さも永久歯に比てやわらかく、特にエナメル質の下にある第2層の象牙質の部分が柔らかいのが特徴です。
生えかわりの時期が近づくにつれ、その長い根の部分が溶けていきます。抜けた歯を見ても根がついていないのは、吸収されてなくなってしまっているからです。そして支えを失った乳歯はその役割を終え永久歯へと生えかわります。

永久歯は黄色味がかって見える
生えかわったばかりの永久歯を見て、黄ばんでいると心配するママがいます。これは永久歯の象牙質は有機質が多いためで、乳歯に比べて黄色味がかって見えるのです。
乳歯が抜けるのはいつ?永久歯が生えるのは?
生えかわりの始まりは、年長さんの頃が目安です。5歳を過ぎるとまず下の前歯がグラグラするようになり、やがて抜けると、下から永久歯が生えてきます。
そして最後の乳歯が抜けるのが小学6年生頃。つまり小学生時代の6年間ほどをかけて20本の乳歯はすべて抜け、永久歯に生えかわっていきます。
うちの子、抜けるの遅くない?
体の成長と同様に、歯の生えかわりにも個人差があります。『何歳までに』ということは、神経質にならなくても大丈夫です。心配になることもあるかもしれませんが、ゆっくりな子もいます。中学生でも生えかわりが終わっていないこともあります。
ただ、たとえば右の犬歯は生えかわったのに、左の犬歯はグラグラもしていない、あるいは抜けた後に永久歯がなかなか生えてこないなど、左右のバランスがあまりに違う場合には歯科医に相談してください。
永久歯が生えてくる順番は?
通常、歯は抜けた順番に生えかわっていきます。5~6歳頃にまず下あごの前歯が生えかわり、ほぼ同時期に6歳臼歯(第一大臼歯)が、上下左右に顔を出します。その後は次第に生えかわっていき、6歳臼歯の奥にある12歳臼歯(第二大臼歯)が生えると、28本がそろって永久歯列となります。

あごが小さいと矯正が必要になることも
あごの発育が十分でなく、6歳臼歯や12歳臼歯の生えるスペースが足りないと、手前の歯に引っかかってしまうなど、生えにくくなってしまうことがあります。
この場合、早期に矯正力を加えて歯を動かし、引っかかりを取ってあげることが必要です。
気になる子どもの歯並びと噛み合わせ
できる限り、きれいな歯並びで永久歯をそろえてあげたいと願うのが親心です。
歯の生えかわりの時期は、歯科医院で定期的に診てもらい、うまく生えかわりを誘導してあげると軽度な歯のガタガタであれば、悪くなるのを防ぐことができるケースがあります。もちろん、矯正をしないときれいに並ばない場合もありますので、判断を仰ぎましょう。
受け口(反対咬合)、上の前歯が突き出た上顎前突、奥歯の噛み合わせが左右で異なる交叉咬合、前歯の間が大きく開いた開咬は、注意したい噛み合わせです。早めに専門医に相談しましょう。
グラグラする歯は抜けるまで放っておいて大丈夫?
生えかわりがうまくいかないと、あごの中で準備を整えている永久歯が乳歯の後ろから生えてきてしまうこともあります。この場合には、乳歯を抜いて、永久歯が正しい位置に動けるように誘導します。
また子どもがグラグラする歯を痛がるときには、固い食べ物は避け、反対側の歯で噛んでみようね、とすすめてあげてください。
あまりに痛がって生活に支障が出るような場合や歯茎が腫れたなど心配な場合は、歯科を受診してください。
生えかわり時期の歯磨き
グラグラする歯は痛みを伴うこともあり、食事をとるのを嫌がったり、歯磨きをしようとすると逃げ回ったりして、ママを困らせてしまう子どもも多いかもしれません。
仕上げ磨きのときに、ママが歯ブラシを持っていない方の指でグラグラしている歯を押さえて、歯が揺れないようにして磨くといいでしょう。
生えたての永久歯は虫歯になりやすい
特に虫歯になりやすいのは6歳臼歯です。乳歯に比べ、永久歯は噛み合わせの面のくぼみがボコボコとしていて、複雑で深くなっています。そのため、このくぼみに歯垢がたまるなどして虫歯が進行してしまうのです。
特に生えたばかりの永久歯は、まだまだ未成熟。歯質が弱いという特徴があり、やわらかく、虫歯が進行しやすいので仕上げ磨きまで丁寧にしてあげることが大切です。
どうせ生えかわるから、で放置はNG
乳歯が生えかわりの時期を前に虫歯になった場合、どうせ抜けてしまうのだし…。と放っておくと永久歯にも影響を与えてしまうこともあるので、虫歯の治療はしっかりとしておきましょう。
永久歯は乳歯の生えているかたわらで、出番を待っています。その待ち時間を過ごす周囲の環境が、虫歯などのために悪くなると、歯質が弱くなってしまったり、悪い環境から逃れようと正しい位置からずれてしまう可能性があります。また、生えかわりがうまくいかない原因にもなります。
口の中をよい環境に保つことが健全なよい歯を育てることにつながります。

抜けない、生えてこない原因は?
先天性欠如
6歳から12歳頃にかけて永久歯へと生え変わっていきますが、ときに乳歯がいつまでも抜けないことがあります。この場合、本来乳歯の後に準備されている永久歯がない「先天性欠如」の可能性があります。
過剰歯(余分な歯)
正しい永久歯の本数よりも多く、余分な歯です。あごのなかに埋まり、出てこない歯もあります。上の前歯の部位にあることが多いので、前歯の生えかわりのときに気づくことが多いそうです。
歯をぶつけてしまったとき
乳歯をぶつけると、あとで生えてくる永久歯に影響を与えることがあります。永久歯が生えてこない、あるいはずれて生えてくるなどの危険があります。
歯は一生もの!
生えかわりの時期は、これまで以上に口内環境を整えておくことが大切です。生えかわりがはじまる年長さんから1年生になる頃は、3~4カ月に1度は歯科健診にいくといいでしょう。
生えかわりに合わせて、永久歯が正しい位置に生えてくるためのお手伝いができます。この歯の生えかわりは気をつけた方がいいから、早めに乳歯を抜いておいた方がいいなどの診断ができます。
そのためにも、乳歯が生えたらかかりつけの歯科医をみつけておいてください。虫歯になりやすさや遺伝的に持っている歯並びの素因など、定期的に診てもらっているかかりつけの歯科医なら、その子の口のなかの状態を長期に観察しているので、適切なアドバイスができます。
歯は一生もの。口の中の状態をこまめにチェックしてあげられると良いですね!