こんにちは、福山市神辺町にあります
おきとう歯科クリニック 大塚です。
昔から、中国の伝統医学では舌を見て健康状態を判断していました。
これを「舌診(ぜっしん)」と呼びます。体の状態や体質によって、舌は形や色、大きさなどが変化します。
舌での診断は、ほかの方法に比べて簡単にできるため、健康状態を知るためのバロメーターとして重宝されてきました。
今回は、そんな舌診について解説していきます。
1.舌の状態から何がわかる?
舌は健康状態によって日々変化し、その変化の種類によって体のどこが悪いかがわかります。
気(エネルギー)、血液や水分代謝の状態をはじめ、病気が内臓まで影響しているのか、体が冷えているのか、逆に熱を帯びているのかも知ることができます。
2.チェックする項目
まず着目すべきなのが「色」「形」「大きさ」です。
舌は内臓の鏡ともいわれますが、不健康な舌は色の濃淡に特徴があり、いびつな形をしています。そして、次に見るポイントは「舌苔(ぜったい)」です。舌苔とは、舌の表面にある苔のようなものです。
舌のタイプは大きく8つにわかれます。
それぞれに外見上の特徴があり、体質も診断できます。
1.正常な舌
健康な舌は、色がピンク色や淡紅色(淡い赤色)です。形状はギザギザがなくきれいで、歯型がついておらず、大きすぎず小さすぎない状態となっています。
そして、正常な舌の舌苔は白い状態です。
「舌苔は除去したほうがいい」と誤解している方もいますが、舌苔は粘膜を保護する役割を持ちます。そのため、とりすぎると舌が傷つき、かえって口臭の原因になってしまうこともあります。舌苔は体調が悪いと黄色や灰色、褐色などに変化します。
2.気虚タイプの舌
気虚タイプは舌全体が淡い色で、ぼってりと厚い状態です。舌自体が大きく、舌の縁にギザギザした歯型がつくことがあります。
新陳代謝が悪くなっており、水分の循環も悪くむくんだ状態です。エネルギーも消耗状態で、疲れやすい特徴があります。
3.陽虚タイプの舌
陽虚タイプは、気虚タイプと同様に舌の縁に歯型が見られ、舌の色は白っぽくなります。
体が温まりにくく、冷えを感じやすく寒がりで、血の巡りの低下、貧血も目立ちます。むくみやすく、頻尿の傾向もあります。
4.痰湿タイプの舌
痰湿タイプの舌は、舌苔が白く、厚みがあり汚れが目立ちます。
体に余分な水分や脂肪が多く、むくみや冷え、便秘に悩むことが多い体質です。
5.湿熱タイプの舌
舌苔が黄色い場合は、湿熱タイプです。
体に熱がこもっているうえ、水分も過剰な状態です。脂っこい食べ物やお酒を摂りすぎていることが多く、汗をよくかき、体臭も強くなってしまいます。
6.血虚タイプの舌
舌が淡いピンク色の場合は、血虚タイプです。
その名のとおり血が不足している状態です。貧血体質で、めまいや立ちくらみも起きやすくなります。
7.陰虚タイプの舌
舌全体が赤く、舌苔が少ない、またはまったくない状態が陰虚タイプです。
体に必要な水分を保てず失っており、舌の表面に横にひび割れるような亀裂が見られ、舌の形が細くなるなどの特徴があります。
8.瘀血(おけつ)タイプの舌
東洋医学では、血流が悪くなり循環に問題が生じている状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。
瘀血状態が続くと舌にシミのような斑点が目立ち、舌裏の静脈が膨張し黒くなることがあります。

舌を毎日チェックして手軽に健康診断!
今回は、「舌診」について解説しました。舌は健康状態を測るバロメーターです。
舌の色や形、舌苔などの状態で、健康や体質まで手軽に判断できるので、毎日鏡で舌を見て、体のバランスが崩れていないかチェックしましょう。






