こんにちは。福山市神辺町にあります**おきとう歯科クリニック院長の沖藤泰隆**です。
顎咬合学会認定医として、地域に根ざした歯科医療を25年間続けてまいりました。
本日は、私たちの医院がこの地で歩んできた四半世紀の軌跡と、神辺町の人口構成の変化に着目し、地域とともにどのように変化してきたのかをまとめました。特に高齢化が進む中で、歯科医療がどのように地域を支える役割を果たしてきたのか、そして今後の展望についても触れていきます。

1. 2001年からの神辺町の人口変化
2001年に約39,000人だった神辺町の人口は、2024年には約44,500人と約5,500人の増加を記録しました。これは全国的な過疎化傾向の中では異例とも言える微増傾向です。要因としては、住宅開発や交通の利便性、近隣都市へのアクセスの良さなどから若年層の転入があったことが挙げられます。
しかしその一方で、人口構成の中で特に注目すべきは高齢者人口の増加です。2001年には65歳以上の人口が17%(約6,800人)でしたが、2024年には31%(約13,600人)と倍増。75歳以上の後期高齢者に限れば、2001年は2,500人だったのが、2024年には7,500人と3倍に増加しています。
2. おきとう歯科クリニックの25年と地域との関係
おきとう歯科クリニックは、2001年に神辺町新徳田に開業しました。当初は「地域のかかりつけ歯科医」として、小さなお子さんから高齢者まで幅広い年代の方々に親しまれてきました。開業当初、地域の年齢構成は比較的バランスが取れており、子どもたちの定期検診やむし歯治療、働く世代の歯周病予防が主な診療内容でした。
時代とともに町の人口構成が変化し、患者層も変化しました。特に2010年代半ばからは、高齢の患者さまが増え、入れ歯の作製や調整、歯周病のメンテナンス、訪問診療の依頼が増加しました。
25年間、地域の変化を肌で感じながら「必要とされる医療とは何か」を模索してきました。
3. 高齢化とともに変化する歯科医療のニーズ
高齢者の歯科医療は、若い世代とは異なる課題を抱えています。たとえば、義歯(入れ歯)の適合の問題、歯周病が進行した口腔環境、飲み込み(嚥下)や咀嚼機能の低下、さらには在宅での口腔ケアの必要性などです。
また、後期高齢者では「治す医療」だけでなく、「維持する医療」「支える医療」が求められるようになります。おきとう歯科クリニックでは、そうした高齢者に向けた診療体制の整備に力を注いできました。
訪問診療を専門とする歯科医師の配置、移動が困難な方への対応、家族や介護スタッフとの連携も欠かせません。
4. 新患数と後期高齢者人口との相関
2013年以降の新患数を分析すると、75歳以上の高齢者人口との間に強い正の相関(相関係数約0.8~0.9)が見られます。これは偶然ではなく、神辺町において高齢者が増え続けていること、そしてその高齢者が口腔ケアや義歯の調整などで歯科を必要としている現実を反映していると考えられます。
5. 今後求められる地域密着型の歯科医療
高齢化のピークは2025年〜2030年と予想されており、特に後期高齢者への対応が今後の地域医療において重要課題となります。歯科分野でも、在宅医療の質の向上、嚥下・栄養・口腔リハビリといった多職種連携が求められる時代になってきました。
おきとう歯科クリニックでは、今後さらに高齢者向け診療の充実を図るとともに、医療福祉関係者と協力し、神辺町の高齢者を地域全体で支える体制を目指します。
6. 若年層・子育て世代とともに育む未来
高齢化が進む一方で、将来を見据えた地域活性化のカギは「若年層の定住」です。おきとう歯科クリニックでは、子どもたちの定期健診の重要性を啓発し、親子で通いやすい医院づくりに取り組んでいます。
神辺町のような地方都市においても「若い家族が安心して暮らせる環境づくり」がますます重要になります。歯科医院として、口腔健康を通じて「地域の健康」と「家族の安心」を支えることも大切な使命です。
まとめ
福山市神辺町はこの25年、人口は微増しながらも、急速な高齢化が進行してきました。その中で、おきとう歯科クリニックは地域とともに歩み、地域のニーズに応える形で診療体制を変化させてきました。
これからも、地域の皆さまが健康で過ごせるよう、柔軟な発想と持続可能な医療を届けていくことを目指します。






