こんにちは、福山市神辺町にあります
おきとう歯科クリニック 大塚です。
今日は『歯並びが悪いと歯周病原因に!?』についてお話させていただきます。
お手ごろ価格の歯列矯正が登場し、大人になってから矯正治療をはじめる人が増えているといいます。歯並びが悪いことで「見た目が気になる」という人は多いですが、実は「歯周病」などの重大な病気を発症する可能性も高まります。私たちの歯並びは、歯や体にどのような影響があるのか、また矯正治療の注意点についてもチェックしていきましょう。
大人になっても気をつけたい「歯並び」
新型コロナウイルスの影響を受けてマスクが必要不可欠な時代となり、比較的安価な歯列矯正サービスが普及してきたこともあって、歯列矯正をはじめる大人が増えています。
「歯並びが悪い」などのコンプレックス解消から矯正を検討する人が多いかもしれませんが、虫歯や歯周病などの観点でみれば、大人こそ歯列矯正が必要といえます。
歯並びを悪いまま放置しておくとどうなる?
歯並びを悪いままにしておくと、どのようなトラブルが起こるのでしょうか。
・虫歯のリスクが高まる
歯並びの良い状態と悪い状態では、日々のブラッシング効果に大きな差が出ます。
ブラッシングは、歯の汚れを落として清潔に保つ上で欠かせません。凹凸が多い歯並びの場合は、歯ブラシの毛先がすみずみまで届きにくいため、歯に汚れが残ったままとなり、その結果虫歯になるリスクが高まってしまいます。
・歯周病のリスクが高まる
歯並びが悪いと、歯ブラシの毛先がすみずみまで行き届きません。歯と歯茎の境にたまった汚れは固まって歯石となり、そこに細菌が入り込むと「歯周病」の直接の原因になってしまいます。
歯周病は、細菌が歯茎に炎症を引き起こし、歯を支えている骨を溶かして、最終的には歯が脱落してしまいます。さらに、歯周病は全身病にもつながる恐ろしい病気です。
・口臭、さらに頭痛なども
歯並びが悪くブラッシングが行き届かないと、虫歯や歯周病以外にもさまざまな口内トラブルをもたらします。バクテリアの発生により口臭の原因にもなるでしょう。
歯並びが悪いと、かみ合わせに影響することもあります。かみ合わせが悪いと、顎と頭の横にある側頭筋の負担となり、頭痛を引き起こす原因になります。
上の歯と下の歯でかみ合わせの(前後の)バランスが偏っている場合には、頭の重心がずれて頚椎のゆがみにつながることもあります。
矯正治療にも注意が必要
これから歯列矯正をはじめる人、すでにはじめている人も気をつけたいのが矯正治療のリスクです。
・歯の表面に取り付けた小さな装置に、ワイヤーを通して歯を引っ張る「ブラケット矯正」
・専用のマウスピースを装着する「マウスピース矯正」
・2~3本の歯を小規模で矯正する「部分矯正」
このなかでも、ブラケット矯正など“矯正のための装置が歯についている状態”では、ブラッシングが行き届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。加えて、短期間に過度の矯正力をかけた場合に、歯の動揺やひどい場合には欠損を招くことがあります。
また、近年人気を集めているセルフ矯正治療では、定期的な歯科検診の必要がありません。一般的な矯正より安いうえに手軽ですが、医師の診察を頻繁に行わないため「知らぬ間に虫歯や歯周病が進行してしまった」などの問題が起こることもあります。
長期間、医師の診察を受けないまま矯正治療を進めている人、進める予定の人は、定期的な検査を受けるとよいでしょう。

口内から全身の病気につながる歯周病
歯周病がもたらす影響は口の中だけにとどまりません。歯周病の炎症により排出される毒素が血管から全身に入ると、さまざまな疾患の原因になったり悪化させたりする原因になります。
たとえば歯周病による炎症から生じる炎症性物質は、インスリンの働きに影響して糖尿病を悪化させることや、肥満、早産にも関与していることが知られています。
また歯周病は動脈硬化にも関与しており、心筋梗塞や脳梗塞といった恐ろしい病気にも影響します。歯周病菌の中には、高齢者の死亡原因として知られる誤嚥性肺炎の原因になる菌や、アルツハイマー病を悪化させる要因になる菌も存在するといわれています。
このように歯周病は口の中だけではなく、全身の健康にも影響する可能性が高い病気です。

歯並びが気になる人は、はやめに歯の検査を
歯並びを悪いままにしておくと、見た目に自信が持てないだけでなく、さまざまな病気の原因につながることも考えられます。まずは口の中を検査することからはじめてみましょう。