こんにちは、福山市神辺町にありますおきとう歯科クリニック院長の沖藤泰隆です。
顎咬合学会認定医(詳細はこちら)の資格を持ち、歯科治療を通じて皆さまの健康を守るお手伝いをしています。
今回は、「根の炎症」と「根管治療」についてお話しします。

歯の内部はまさに洞窟の内部のマグマを取り除くような治療です。
感染物質が歯の内部にこびりついているようなイメージです。
神経の炎症が引き起こす根の病気とは?
これは知覚過敏の一種とも言えますが、主に神経が炎症を起こした状態、いわゆる「歯髄炎」がその始まりです。この症状は多くの場合、虫歯が神経まで到達した際に起こります。また、神経が死んでいる歯でも、菌が侵入すると炎症が起きやすくなります。このような状況を患者様に説明するとき、「根の病気」としてお伝えすることがあります。
目次
- 根の炎症の原因とメカニズム
- 根管治療の重要性
- 治療が必要なサインとは?
- 根管治療の流れ
- 治療後の注意点
1. 根の炎症の原因とメカニズム
根の病気の多くは「根尖性歯周炎」と呼ばれ、根の先端部分で炎症が発生するものです。この原因は主に、虫歯菌が歯の神経部分(歯髄)に到達し、そこから細菌が増殖して周囲の骨にまで炎症を広げることです。さらに、炎症が進行すると膿が溜まり、腫れや激しい痛みを引き起こします。
2. 根管治療の重要性
根の炎症を放置すると、以下のような問題が発生します:
- 周囲の歯や骨への影響
- 持続的な痛みや腫れ
- 最終的には抜歯が必要になるリスク
根管治療では、炎症を取り除き、根の内部を清潔にすることで歯を保存します。この治療は、歯を長持ちさせるために非常に重要です。
3. 治療が必要なサインとは?
以下のような症状が見られる場合、根管治療が必要な可能性があります:
- 持続的な痛み
- 歯ぐきの腫れ
- 噛むときの違和感
- 歯ぐきから膿が出る
これらの症状が現れた際は、早めに歯科を受診しましょう。
4. 根管治療の流れ
根管治療は以下のようなステップで行われます:
- 診断:レントゲンや診察で炎症の範囲を確認します。
- 神経の除去:根の中から炎症を起こしている神経や菌を取り除きます。
- 消毒と成形:根管内をきれいに掃除し、形を整えます。
- 充填:隙間を密閉する材料で埋め、再感染を防ぎます。
この治療プロセスをしっかり行うことで、歯の寿命を大幅に延ばすことが可能です。
5. 治療後の注意点
治療後は以下の点に注意してください:
- 定期的なメンテナンスを受ける
- 炎症が再発しないよう、丁寧な歯磨きを心がける
- 噛み合わせの違和感がある場合は早めに歯科を訪れる
根管治療を行った歯はもろくなるため、かぶせ物などで保護することも大切です。
まとめ
根の病気や炎症は放置すると大きな問題に発展します。しかし、適切な治療を受けることで歯を守ることができます。当院では、患者様の負担を軽減しながら、根管治療を丁寧に行っています。「もしかして根の病気かも?」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
歯を守ることは、健康で豊かな生活の第一歩です。
参考文献
- Smith, A. J., & Cooper, P. R. (2015). “Endodontics and Restorative Dentistry: Biological Foundations and Clinical Techniques”. Dental Journal, 42(3), 110-118.
- Cohen, S., & Hargreaves, K. M. (2017). “Pathways of the Pulp”. Elsevier, 11th Edition.
- Bergenholtz, G., & Spångberg, L. (2004). “Contemporary Endodontics”. Journal of Dental Research, 83(4), 245-253.






